2014年7月28日月曜日

怪異

怪奇現象という言葉がある 

現代の科学では解釈ができないとされる、奇妙な現象を意味する語 
超常現象、心霊現象などの語とほぼ同じ意味で用いられることもある 
具体的には 
ものが勝手に動いたり、ラップ音が生じたり 
幽霊らしきものが目撃されたりすることなどを指すことが多い 


怪奇現象を信じたい人には 
信じるに十分な証拠が出る一方 
信じたくない人には 
否定をするに十分な曖昧さが残る 
そういうレベルの証拠しか出ないのが怪奇現象である 
と言った心理学者もいる 


果たして如何なものか 

これから夏が頼みもしないのに近付いて来る中 
否が応にも耳にする機会が増えるのが 
この手の風聞である 

思うのだが 
良くも悪くも 
人は見たいものを見 
聞きたい音を聞く 
だから 
幽霊は居るとも言えるし 
居ないとも言える 

なぜなら 
実際に脳は「無いはずのもの」を見ている事がある 
脳が見ているのだからそれはもう現実だろう 

我々は誰一人として 
真実の世界を見たり、聞いたりする事は出来ない 
脳の選んだ偏った僅かな情報しか知覚出来ないのだ 

つまり 
そこに存在していなくとも 
脳がそれを受け入れてフィルターを通したならば 
それは存在する事になる 
それが幽霊の正体だ 




量子力学的に言えば 
不確定性原理と言う事になるだろう 
簡単に言うと 
観測者が観測したその時に 
初めて観測対象の形や性質が決まり 
それが決まるまでは 
対象は確率的にしか捉える事が出来ない 
と言うものだ 

世界は不変ではない 

この世界は 
過去を含めて 
観測者が観測した時点で遡って創られたものなのだ 


要するに 
君が振り向いて後ろを見るまで 
そこに怪異なるものが居るか居ないか分からないし 
居たとして 
それが本当かも分からず 
居なかったとして 
本当に居ないのかも分からないと言う 
実に曖昧な世界に 
我々は生きている 


だから 
例えもし 
もう一度、会社で一人残業をしている時に 
今まで聞いた事の無いブザー音を 
電気を消した瞬間に聞いたとしても 

信じる信じないは僕次第なのだ 



そう 
僕次第なのだ 





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