声
自分の声が嫌いだった
とても高く
声変わりするまで女子のソプラノパートしか歌えなかった
いつからか低い声で話す癖がついた
それでも高音な本質は隠せない
僕は自分の声が嫌いだ
それでも
時々
そんな声を好きだと言ってくれる人がいる
優しい落ち着く声だと言ってくれる人がいる
僕は未だに自分の声が嫌いだが
そんな言葉を聞くと
少しだけ心がやわらかくなる
自分を好きになってくれる人と出逢い
自分を好きになれる
声は始まり
嫌いが好きに変わる瞬間
世界が色付いていく
灰色だった世界が
鮮やかに染まっていく
そんな時
少しだけ自分を好きになれる
君が僕の世界を変えていく
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