『写真を撮る』とは?
いったいどう言う事なのだろうか?
「シャッターを切る」 のとは違う
「写真を撮る」とは、
撮りたいものを明確にして、構図を考えて、光源を考えて、露出を考えて、シャッターを切るタイミングを考えて、撮影したものの現像方法を考えて、色味を考えて、コントラストを考えて、データの大きさを考えて、書き出すデータの種類を考えて、最終的に一枚の絵として成立するものを生み出す作業
かいつまむとこんな感じになる
分かりやすい例えを出すなら「ピアノ」だ
ピアノの鍵盤は誰でも叩いて音を出す事が出来る
子供だって老人だって、それこそ音楽音痴の僕だって
鍵盤を叩いて音を出す事は出来る
だからと言って、僕はピアノを弾けますとは言わない
音を出す = 弾ける
ではない
シャッターを切る = 写真が撮れる
ではないのだ
ピアノを弾けない僕が「ピアノを弾くとは」を説明出来るかは分からないが
楽譜を読んで作曲者の意図を考え、情景を読み解き、音が自分のものになるまでひたすらに練習して、メロディーに物語が見えた時にやっと一曲弾けると言えるのではないだろうか?
6歳までピアノを習ってましたと言う女の子が
二十歳になって、得意な事を書く欄に「ピアノ」と書くとは思えない
きっと、私ピアノ弾けますとも言わないだろう
それは、小学校から授業で習う程に音楽と言うものが我々の日常に浸透していて、素人の僕でも何となく上手い下手が分かるからだろう
ピアノが得意なんて言って下手だったらどうしよう
そんな心理もあるのかもしれない
しかし写真は...
ほとんどの人が何が良くて何が変なのかを区別出来ないでいる
写真を撮る事の意味を分からないでいる
だから誤解してしまう
シャッターを切る事が写真を撮る事だと
そんな間違いがプロの世界でも横行してしまう
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『写真を撮る』とは?
『愛を持って考え続ける事』
それが僕の答えだ
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