2014年1月25日土曜日

日食

ぼくは 
その思いに 
ちゃんと応えているだろうか? 

君は好きだと言う 
君は重いと言う 
君は眠いと言う 
君は寂しいと言う 
君は疲れたと言う
 
君は多くを望まない 
君はきっと僕も望まない 

それでも 

その思いに 
僕は 
ちゃんと応えられているだろうか? 

応えられていただろうか? 

もしも 
君が辛かったなら 
それはきっと僕のせい 

もしも 
君が沈んでいたなら 
それはきっと僕のせい 

もしも 
君が笑えずにいたら 
それはきっと僕のせい 

僕が至らなかったせい 

もしも 
このまま消えるとして 
それもきっと僕のせい 


還る場所の無い虎は 
何処をさまよい 
やがて撃たれて 
ただ朽ちるのみ 

もしも 
それで君が涙するなら 
それはきっと気のせい 

何も気にせず 
昨日を思わず 
自分だけ見て 

ただまっすぐ進んでほしい 

ゆっくりと 

振り返らず 

ただまっすぐと進んでほしい 


何にもとらわれない君が好きです 

何にも染まらない君が好きです 

僕を忘れて行く君が好きです 


言葉は既に無く 
ただ君を想いすぎて 

笑顔は既に無く 
ただ明日を想いすぎて 


何も語らない君の 
その想いに 
僕はちゃんと 
応えられていただろうか? 


太陽と月が重なるように 
僕たちの想いは 
重なっていただろうか? 

たとえ 
数十年に一度の出逢いだったとしても 
僕たちは 
ちゃんと重なっていただろうか? 







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