2014年9月1日月曜日

ハルカカナタ

昔から 
恋をすると 
人は盲目になると言う 

僕の場合はちょっと違う様だ 

恋をすると 
体が少し宙に浮く 
ふわふわと宙に浮く 

目線が少し高くなる 
気持ちが高揚するのは 
目線の高さの違い 

恋の程度によるが 
少しだけ浮く恋に 
成層圏を突き抜ける恋 



地球を離れると 
確かに回りは真っ暗だ 
遠くに微かな明かりが見える 

その暗さが 
怖い時もあるだろう 
ひとりぼっちが 
かなしい時もあるだろう 
遥か彼方の星空が 
絶望に見える時もあるだろう 

でも 
この気持ちを信じてみる 

青く輝く星を見ながら 
この気持ちを信じてみる 

僕はいま遥か彼方にいる 
きっと 
地球からかなり離れた 
遥か彼方にいる 

宇宙を彷徨いながら 
寄り添える 
たった一人を捜している 

ふわふわと 
暗い無重力を彷徨いながら 
ゆっくりと 
ただゆっくりと 
君に向かって進んで行く 

そして 
いつか君と還れるように 
寄り添いながら 
還れるように 

二人で地球に帰れるように 

今は 
一人で祈っている 





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