2014年9月4日木曜日

応援

僕は 
他人のやる事にあまり興味が無い 


だから 
将棋の対戦や 
囲碁の試合 
ミニ四駆の決勝になど 
ほとんど興味がない 

まして 
スポーツ観戦などもってのほかだ 

観るではなく 
見ているのさえ苦痛だ 


それなのに 
そんな僕が 
高校の3年間 
応援団に在籍していた 
と言うのも妙な話だ 


特に誰かを応援するのが好きな訳ではない 
応援団と言う昭和なセンチメンタリズムが好きな訳でもない 

強いて言うなら 
うちの高校は私服だったから 
毎日学ランを着ていく理由にはなった 

面倒くさがりな僕には 
その理由が強かったように思う 


三年間の応援団生活で 
スポーツ観戦に興味が湧いた訳でも 
誰かを応援する喜びを覚えた訳でもない 

人はそんなに器用に性格を変えられるものではない 


もしも 
漫画の中の出来事のように 
ある日突然 
高校生に逆戻りしたとしたら 
そんなことがあったとしたら 
きっと 
僕はまた 
応援団に入るだろう 


他人に興味がない自分には 
他に関われる術が見つからない 

そうでもしないと 
僕はマタギにでもなってしまうだろう 



今 
曲がり形にも人と接して 
誰かの為に写真を撮って 
「ありがとう」と言ってもらえる 
そんな仕事が出来ているのも 
きっと 
あの三年間があったからに他ならない 

そんな気がする 



ロッキングチェアに揺られながら 
仕事をしていると 
僕の辿ってきた道のりも 
まんざら悪くもない 

そんな気がする 



さて 
仕事でもするか 






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