2014年8月17日日曜日

林檎

リンゴを食べる時に 
細かい段取りを計画する人はいないだろう 

  リンゴの中心線から右に32mmのところに41度の角度でナイフを入れ 
  幅18mmで皮を剥き、きっかり8等分に分け 
  爪楊枝は最高級つまようじ「金のつまようじ Fuji」 
  18金で作られたつまようじの頭部にダイヤモンドを詰めた豪華な逸品 
  富士山の山頂に太陽が重なる「ダイヤモンド富士」をイメージして作られた 
  1本52500円のものを使用 
  上を14mm空けて左手の中指と親指で持ち 
  高さ24.4cmから82度の角度で左方向から 
  8等分されたリンゴの上から右に2個目の中心に21mmの深さに刺し・・・ 

そんな人はまずいない 
と思う 

何となく皮を剥いたり 
剥かなかったり 
楊枝だったり 
素手だったり 
一口で食べたり 
何口かに分けて食べたり 

要するに行き当たりばったりだ 

人生はリンゴを食べる様なものだ 
まず 
一歩踏み出す 
話はそれからだ 

成り行きに身を任せつつ 
刹那的な判断で状況を乗り切る 
そうして 
何十年かあとに振り返った時 
人生と言う名のリンゴが木になっているのだ 



まーあれだ 
なんとかなるんじゃない 
って事だよ 




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